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20060404230020

昨年療養していた病院に1年振りに通院した。

行きの車窓から桜と残雪の富士山が見える。
春景色、きれいだなぁ。

最寄駅で降りると、1年前と何も変わっていなかった。
降りた途端、時の流れがゆるやかな気がする。
少々さびれた感じの駅なのに、私にはどうしてこんなにやさしいんだろう?

久しぶりに先生に会った。
「オレさぁ~、更年期でさぁ~」
大の酒好きで飲み屋通いを定期便とまで呼ばれていたのに回数が激減したとか、
冷たいものを身体が受け付けなくなったとか。
先生の話は止まることなく続くので、なんとか口を挟まなければ
私は何のためにここまできたのかわからない。
しかし……まだまだ続く。
自宅の屋根裏で連日ハクビシンが運動会をしていたとか、
子犬が自分を母親と間違えて寝床にすり寄ってくるので、暫く自宅の土間で寝ていたとか。

そこで「Aのどんぐりは育ってる?」と聞かれた。
一昨年の年始に療養中の課題で「病院の敷地内でどんぐりを20個以上拾ってくること」
といわれ、拾ったものを自宅で植えて育てたものだ。
昨年の葉は半分枯れかかっているが、今年になって新しい枝が何本か出てきた。
昨日撮ったデジカメ写真のコピーを見せると、喜んでくれた。
すると、先生はポケットをゴソゴソ…
「あっ、課題忘れた。ちょっと待ってて」次は何を渡されるのか?
一旦自室に戻った先生は、ポケットに何かを入れて戻ってきた。
「はい、目をつぶって。両手を出して」
コロコロコロ……掌に何かがころがっている。ん?
「掌の感触だけでわかったらすごいね」
わかりませんっ!
「じゃ、目をあけて」
掌には真っ赤に熟した実がいっぱいだった。千両・万両の実だった。
先生の自宅の木の実を採ってきたらしい。
「あの~これを植えて芽がでるんですか?」
「出るさ~ どんぐりより簡単だよ。
 帰ってすぐに植えたら、来年の春には芽が出んじゃないの?」
これが今日の課題。今年中に芽が出なかったら忘れてしまいそう~

その後、いくつか先生に相談はしたが、即答・明快。
主治医に相談して療養が必要ならまた泊まりに来いとのこと。
気が付くと1時間ほど話をしていた。
別れ際に「思ったより元気そうで良かったよ」と言ってくれた。
先生こそ無理しないでね。

精算後、病院の屋上へ。
改装されきれいになった部屋もいいが、真冬の済みきった真っ青な空と
四方を山や台地に囲まれた屋上からの眺めが大好きだった。
暫く何もせず、ただ周囲の山々を眺めていた。
その後、病院を後にした。

在来線から新幹線に乗換えると再び来られないような気がして逆戻りしたくなる。
今日も暫く在来線の発車案内を眺めていたが「えいっ!」と新幹線改札を通過。
涙目だったが「また来るよっ!」と何度も取り直して、予約通りの列車に乗った。
ここへ来ると、帰りは何度も列車の予約を遅らせていたが、初めて予定通りに帰ることができた。

小さなことをひとつずつ、でやっていこう。
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【2006/04/04 22:54】 | 日常
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2006/04/05(Wed) 22:12 |   |  #[ 編集]
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